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フライフィッシングの基礎知識

新緑の季節、春になると一斉に解禁となる日本の渓流釣り。主な対象魚はヤマメ・イワナ・ニジマスで私たち日本人にはとても身近な存在です。これらはすべて「トラウト=Trout」と呼ばれ、簡単に言えばマス類。この魚種の食性は肉食で、水中や空中を漂う昆虫や小型の魚がメインディッシュになっている。フライフィッシングとはこのトラウトの食性を利用し、彼らが常食している「フライ(メイフライ=カゲロウ)」を模した毛針(疑似餌)を使う釣りのことなのです。
このフライフィッシングの発祥は定かではないですが、紳士の国イギリスではないかと言われており17世紀ごろよりヨーロッパで発達し近年アメリカで完成したとされている釣りです。日本でも古来よりマス類を釣るときに毛針を使っており、いまだに釣り師の中には好んで日本古来の毛針をもちいた釣法「テンカラ釣り」を使う人も多い。「マスを毛針で釣る」この釣法がもともと日本でも行われていたように、世界共通のポピュラーな釣りなのです。

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フライ・フィッシングの要素は4つ

フライ・フィッシングには4つの要素がある。キャスティング、ファイト、タイイング、自然観察である。

1.キャスティングはフライフィッシングの中核をなす。ラインの重さによってフライを飛ばすことがこの釣の要諦である。

2.ファイトはヒットした魚を釣り上げる技術のことである。他の釣にくらべ、フライフィッシングのこの工程は非常にエキサイティングなものとなる。オモリなどの邪魔者なしに直接的に魚とやり取りが出来るためである。

3.タイイングとは毛ばりを作成することである。毛ばりのパターンは数百万とも言われ、研究しつくせぬ分野である。

4.自然観察はこの釣の哲学そのものである。現在の水棲昆虫の状況を確認し、魚が捕食していると思われる対象に近いフライを選ぶことである。
いずれの分野も一朝一夕で身につくものではなく、奥の深い趣味と言えるが、この釣法の独特の技術と趣味性から、一般的には敷居が高いという面もある。

なお、使用するフライに応じてドライフライフィッシングとウェットフライフィッシングに大別することが出来る。

ドライフライフィッシングとは、水面に浮かせたフライを使用した釣り方を指し、ウェットフライフィッシングとはフライを水中に沈めて使う釣り方を指す。但し、水中にフライを沈める釣り方ではあるが、ニンフと呼ばれるフライを使用する場合は一般にウェットフライフィッシングとは呼称せず、ニンフフィッシングという。

フライフィッシングではサケ科の魚が主なターゲットになる事が多い。そのためサケ科の魚が生息出来る河川や湖沼での釣をする場合が多い。

最近では管理池や海でフライフィッシングを楽しむムーブメントもある。

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フライ=西洋毛鉤

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フライ=西洋毛鉤の種類は?、大まか分けて

ドライフライ

水面に浮く毛針のこと。カゲロウや蚊、ガガンボなど羽化した昆虫が水面に着水、もしくは落下した様子を模したタイプになる。水面に流れる毛針を捕食する瞬間が見えるので、とてもエキサイティング。

ウェットフライ

水中を自在に泳ぐ昆虫や、魚が興味を示しそうな形状をしたアトラクタータイプがある。ドライフライと違い、水面より下を自然に流したり、少しひっぱるようにしたりと使い方も色々ある。ちなみにアトラクタータイプのウェットフライは、人間が見てもカラフルで変わった形のものが多く、芸術的に美しいフライも数多くあります。

ニンフ

水生昆虫の幼虫を模したもの。川遊びをしたことがある人は分かると思うが、流れの中の石をひっくり返すと付いている虫たちはトラウトの大好物なのです。フライフィッシングでは、これに似た毛針を作り川底近辺を自然に流すようにして釣る。また、水生昆虫が羽化のため水面へ向かう様子を表現している「イマージャー」や、サナギを模した「ピューパ」などもある。

ストリーマー

ストリーマーは名前の如く水中の泳ぐ小魚、例えばワカサギや稚鮎、ハヤなどを模したりアトラクター的なフライで主に山上湖など大物トラウトや大河川でのサクラマスなどの遡上魚の釣りに使います。また、ストリーマーの釣りはフィールドや対象魚によりかなり高度なキャスティング技術やフライの流し方が要求されるのでフライフィッシングではある意味エキスパートの釣りと言えるかも知れません。


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フライフィッシングの特徴

フライフィッシングの特徴は

フライ(毛鉤)は鳥の羽や獣の毛などほとんど重さのない材料を数本、鉤に巻きつけて作った疑似餌です。その軽いフライを自在に操るために考え抜かれて出来たロッドの反発と重量のあるラインによって20ヤードを超えるポイントにフライを投げて魚を釣るという大変シンプルなものです。その投げられたフライはまさにマスたちの餌である水生昆虫が水面に軽く舞い降りたように見せるのです。
そういう事が15m、20m先の水面で出来るすばらしく奇跡的な釣りではないでしょうか!。

軽いフライを投げるためのラインの重量とは

現在のフライラインは、AFTMA (アメリカン・フィッシング・タックル・マニュファクチュラーズ・アソシエーション・フライライン・カテゴリー)の基準規格で作られています。
重量は、グレイン(grains)で表し、ラインの先端から9mの重量を一定のナンバー、♯1番から♯12番(♯13番)まで表示しています。
また、ロッドもフィート(ft)表示の長さと指定のライン番定が表示してあります。
たとえば森の中の小さな渓流で20センチぐらいのイワナと遊ぶなら、♯2番〜♯3番程度のラインで7ftぐらいのロッドがちょうど良いと思います。或は、広い湖で50センチぐらいのニジマスを釣るなら、♯6番〜♯8番程度のラインでロッドの長さは9ftぐらいが適していると思います。
このように自分がどんなフィールドでどのくらいの魚を狙うのかによってライン番定を選びます。

AFTMAのフライライン規格
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フライフィッシングに必要な道具

フライロッド(釣竿)

フライロッドにはシングルハンドとダブルハンドがありますが、はじめは日本の一般的な渓流で多く使うシングルハンドを対象に話しを進めます。
釣り雑誌を見ていると、日本では、どうもスローアクションに人気があり、渓流では超スローアクションの8フィート3インチ3番が定番のようです。しかしフライフィッシングをこれから始められる人はキャスティング練習用に9フィート前後のライン番手#6〜#8あたりから練習した方がキャストの上達が早いと思います。




また、フライロッドの種類は、1本タイプ(1ピース)と2本継ぎ(2ピース)、4本継ぎ以上(パックロッド)のものなど様々ありますが2ピースが主流となっています。また素材は、ガラス繊維でできたグラスファイバー、炭素繊維でできたカーボンファイバー、竹製(バンブー)などがあり、強さ軽さが両立するカーボンファイ バーが主流となっています。




フライロッドには硬さや長さがそれぞれあり、ロッドに表示された数字が0番(#0)、1番(#1)、2番(#2)と数字が大きくなるにつれて硬さが増していきます。3〜5番は一般の渓流で、5〜7番は中流域や湖などで使われることが多いです。長さは、ロッドのグリップ近くにフィートで表示され、例えば7’6”は(7フィート6インチ、約225cm)となります。日本では7〜9フィートがほとんど。一般的には渓流では短め、湖では長めのロッドが使用されます。
ロッドの特徴の一つにしなり(調子、アクションともいいます)があります、これはキャストする際に重要な要素です。先にいくにしたがって細くなっていく状態をテーパーといいますが製造段階でのテーパーの形状でしなり具合も違ってきます。先端部分が曲がるものファーストアクション、ロッド全体がまんべんなく弧を描くものをスローアクション、その中間をミディアムアクションといいます。初心者のおすすめは、ラインコントロールやキャストのしやすさで、ミディアムファーストアクションのロッドです。


フライリール

フライリールの大きな役割は、巻きあげることでなくラインを収納することです。簡単に言えば、自分が使うロッドに合うラインが巻ければそれでよいということです。(場面によっては巻き上げる時もありますが)ということなのでフライリールの構造は本体とラインを巻く部分のスプールで構成され非常にシンプルになっています。

素材はアルミの削りだしのものや鉄でできたものがあり、重量を軽くするためパンチ穴を開けたり、こだわりのあるデザインが施されたり各メーカー特徴を出しています。

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また選ぶ際にもう一つ基準になるのがラインがどのくらい巻けるかということですが、これはラインキャパシティと呼ばれておりリールのスプールの大きさや幅が広くなれば当然キャパシティも増えてきます。通常の渓流釣りであれば小型タイプ、ラインを遠くにキャストしたり、長く流したりする釣りには大型のタイプとなります。キャパシティの表示はリール本体にパッケージなどに適正なライン番手とバッキングライン(下巻き)の長さが記されています。

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フライリールには本体とスプールの2つのパーツで成り立っていますが本体の内側にスプールが入るのがインスプールタイプ、スプールのエッジが外側に出るのがアウトスプールタイプといいます。アウトスプールタイプは大型魚がヒットした場合にスプールの逆転をてのひらで押さえることができるメリットがあります。また、フライラインを引き出すときにスプールが逆回転する働きに力がかかる機能をドラグといい、大型の魚が釣れた場合にこの機構が役に立ちます。小さな魚を釣るときにはこのドラグの必要性はほとんどありません。

フライ対象魚の習性とポイント


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渓流の女王ヤマメ


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白昼ストリーマーで釣れたサクラマス

1.魚には食事の時間帯がある
2.スレた大物は日中はミッジを食べている
3.大物を暗くなるころから本格的な食事をとる
4.ライズは本格的になってからキャストしよう
5.雨の薄濁りは昼でも大物のチャンス
6.フラットな水面でのヤマメは朝と夕方だけ
7.魚の好きな色を探せ
8.狙う魚が何を食べているかを観察する
9.きれいな水の渓流には水生昆虫が多い
10.日中の釣りは可能な限りティペットを細くする
11.暗い夕まづめではティペットを太くして万一の大物に備える
12.夕まづめと濁りではフライは大きいサイズのものを使う
13.フライフィッシングは瞬間の釣り
14.動いていないエサには反応しない
15.不自然な動きのドライフライは警戒心を与える
16.瀬は釣り人有利
17.ニンフ攻略をしないといい釣果は望めない
18.狙う魚の習性を知る
19.ウエットフライとニンフは動きが大事
20.しっつこく攻めて結果がいいのは管理釣り場だけ
21.フライは常に何種類も用意しておく
22.魚が何を食べているのが解ることは断然有利
23.早春と晩秋は風がなく晴れた暖かい日、暖かい季節は曇りや小雨の日がよい
24.流れが早すぎる川や増水時には流れの緩やかな箇所を狙え
25.夏は日陰や林の中の川を狙え
26.ウエットフライは上流の方から攻める
27.寒い季節の雨は活性化が低い
28.管理釣り場の魚と自然の中の魚は習性が異なる
29.瀬はドライフライは下流から攻める
30.フラットな水面は上流からか脇からキャストしフライ先行させる
31.魚はドライフライが着水する前からフライを認識している
32.フライの羽はできるだけ柔らかいものを使う(ヤマメ)
33.フライのフックはできるだけ細く、小さいものが有利
34.フックの細さとティペットの細さは竿の弾力でカバーせよ
35.ハリスの強度を高める結び方をマスターする
36.大物のチャンスの時はキャストする前にフライの結び目の強度を確認する
37.大物をしとめた後は必ずティペットの先をカットして新しい部分を使う
38.夕まづめ時を狙うときは事前に使うフライの種類を用意しておく
39.山奥での夕まづめは危険なので早朝を狙う
40.ドライフライのハックルの下側はV型にカットしてフック率を高める
41.釣り人の少ない川を探す
42.大きな淵ほど大物がいる
43.晴れた日の大物は深い淵の中に身を潜めている
44.魚のアプローチの仕方は狙う魚の生態と習性を知らなければならない
45.イワナのアワセはフライを食べたのをよく確認してから
46.ヤマメのアワセはドライフライが着水した瞬間
47.湖での釣りでは魚探は有利
48.湖で岸から狙うポイントの一つは川の水が流れ込むところ
49.湖での釣りはシンキングラインが重要
50.湖での釣りはストリーマーが主
51.湖での釣りはボートから狙う方が圧倒的に有利
52.遠浅の湖は立ちめば色々楽しめる
53.湖では冷水を好むマス属は熱い季節は湖底に移動する
54.湖では温水を好む魚は熱い季節に浅場に移動する
55.湖でのニジマスは回遊し棚が難しい
56.大河川のサクラマス、サツキマスは水位の変化がカギ
57.餌を喰わないサクラマスも前を横切るフライには反応する
58.大河川のプールは先行者がいても30分のインターバルで釣れる
59.大事なことは魚にフライを見せること
60.サクラマス、シーズン初期は大きめストリーマー
61.サクラマス、シーズン後期はウェットフライ
62.ウェットフライのドロッパーは常にチェック!

これらの点は釣り人やポイントの状況により当てはまらない事もあります。自然の中で自分なりのさまざまな方法を見つけるのがこの釣りの楽しさであり醍醐味です。


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ノットについて1

フライロッドを手にする前に!
フライフィッシングに出かける前に、糸結びを覚えて下さい。登山家はザイルの結び方を一所懸命覚えます。ヨットマンもロープ縛りが命です。皆様もフライロッドを持つ前に、糸結びの練習をして下さい。

とりあえず、ユニノット
ラインの結び方は、用途に対していろいろな方法があります。あれこれと覚えないと釣りに行けないようでは、「手軽」なルアーフィッシングの意義がありません。まず、ユニノットだけ覚えてください。これだけでも何とかなります。

その前に、買ったばかりのナイロン糸を普通にしばってみて下さい。そして引っぱります。滑ってすぐにほどけてします。通常のひもや木綿の糸と違って、ナイロン糸は滑りやすいです。したがって、そのつもりでいないと、いつまでたっても魚は釣れません。

ユニノット

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イト結びに関するその他のポイント!

1糸は締める前に必ず、口に入れて唾液をつけること。(ぎゅっと締めたときの熱でナイロンが弱くならないようにするため。)

2結び目が一番弱くなるので、マメにチェックして不安があれば、切って新たに結ぶ。

3強く締めすぎると糸は弱くなる。

4強度を欲しい時は、糸の先端を折って2重にして、ユニノットをする。

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ノットについて2

ここでは、その他の使用頻度が高くて比較的かんたんな結び方をいくつか紹介しておきます。

ルアー、フライの大物用の結び方
ダンカンループ


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標準的な道糸同士の結び方
ブラッドノット


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標準的な道糸同士の結び方特に太さの違う糸同士の時に
サージェントノット


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シーバスや小型回遊魚(青物)などに!
ビミニツイスト

ダブルラインを作る上で基本となる結び方、B〜Cのヨリの付け方がポイントとなります。
人指し指に注目!。
ラインを2つ折りにして、手首を使いヨリを20〜30回つけます。この時、ヨリを付ける部分濡らしておくと、縮れにくく強度が落ちません。

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ビミニツイストのダブルラインは、最近ブームのPEラインを使ったエギング(イカ釣り)にも応用します。

ダブルラインの先端にショックリーダーを結ぶときなど
オルブライトノット


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